スロープ融雪とはどのようなものなのか
日本は外国と比較すると緯度が高くないのに降雪量が多い地域に該当していますが、これは偏西風によってアジア大陸から冷たい空気が運ばれてくるからです。
その上に日本海では大量の蒸気が発生して雲を形成しやすくなっているので、降雪量の多い地域では毎年のように雪の処理に悩まされるという状況が継続しています。
一般的に雪国と呼ばれている場所では積雪に対する対応が確立していて、住民は適切な方法を使って降り続く雪によって生活が困窮することを防ぎます。
一般的には屋根から雪が落ちやすくするために傾斜を付けたり、水を流して雪が凍結してそのまま残り続けることを防ぐような方法によるスロープ融雪の方法によって対処しています。
降雪量の多い地域で問題になるのは住居などから排出された雪の処理であり、量がとても多いので適切な場所に移動しなければ、すぐに場所が無くなってしまうでしょう。
そのために豪雪地帯では各所に排水溝が設置されていて、そこに流すことで溶かすこともできますし、下流の排出場所まで手間がかからずに流れていきます。
この設備がなければ人力や車両で搬出しなければいけなくなり、手間と費用がどこまで必要になるのかわかりません。
スロープ融雪は特定の場所に排出するための雪を移動することも可能であり、ここに排水溝を組み合わせて自然に廃棄する仕組みができています。
降雪量の少ない地域ではあまり実感がありませんが、豪雪地帯では適切な対応を行わなければ死活問題にも発展してしまうため、その取り組みの必要性は重要です。